【150秒の青春】梅花高RAIDERSが歩んだ20年~12・25記念公演

チアリーディングで強豪の梅花高校RAIDERSは、今年で創部20周年を迎えました。これまでの歴史を振り返るとともに、12月25日に豊中市立文化芸術センターで盛大に行われる記念イベントの内容を、どこよりも早くちょっとだけお伝えします。

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節目の年に日本一奪回へ

梅花高にチアリーディング部が産声を上げたのは2004年のことだった。

同年に同好会が発足。翌2005年に、中学と高校に正式に部として誕生した。

その頃のことを、熨斗(のし)香里監督はよく覚えている。

「部員をかき集めた感じでした。素人ばかりが中学と高校合わせて16人。まずはあいさつから。それからチアはこうするんだよと、教えていきました」

このチームの基盤を作った熨斗監督は、箕面自由学園で育った選手だった。

1997年1月の全国高校選手権で初の全国制覇を経験している。

そんな彼女が指導者になり、ゼロからのスタート。

節目の20周年を迎えた今、当時のことを聞くと、こんな答えが返ってきた。

「最初はメンバー的にもまだまだで、まずはチアというスポーツを必死に教えていました。

いつか(日本一に)なりたい-。それは(頭の片隅に)もちろんあありましたけど、遠いやろ~な~、と。でもやっぱり、BEARS(箕面自由学園)みたいなチームを作りたい。そして、いつか超えられたらいいな~というのは、どこかにありましたね」

梅花高が創部した頃はちょうど、箕面自由学園のジャパンカップ9連覇(2001~2009年)の最中だった。

日本一のチームに追いつけ!

初心者ばかりのチーム。梅花高の歩みは、そんな無謀な挑戦から始まる。

そして、ライバルの10連覇を止めたのが、RAIDERSだった。

梅花中学、高等学校チアリーディング部 創部20周年記念公演

 12月25日 豊中市立文化芸術センター 大ホール

☆プレビュー公演 午後1時30分~

☆本公演 午後6時~

(本公演は完売、プレビュー公演はチケットあり)

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編集委員

益子浩一Koichi Mashiko

Ibaraki

茨城県日立市生まれ。京都産業大から2000年大阪本社に入社。
3年間の整理部(内勤)生活を経て2003年にプロ野球阪神タイガース担当。記者1年目で星野阪神の18年ぶりリーグ制覇の現場に居合わせた。
2004年からサッカーとラグビーを担当。サッカーの日本代表担当として本田圭佑、香川真司、大久保嘉人らを長く追いかけ、W杯は2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、ラグビーW杯はカーワンジャパンの2011年ニュージーランド大会を現地で取材。2017年からゴルフ担当で渋野日向子、河本結と力(りき)の姉弟はアマチュアの頃から取材した。2019年末から報道部デスク。
大久保嘉人氏の自伝「情熱を貫く」(朝日新聞出版)を編集協力、著書に「伏見工業伝説」(文芸春秋)がある。