【宇都宮ブレックス〈64〉】壁に立ち向かう小川敦也の覚悟(下)

バスケットボール

小川敦也選手に今の胸の内を聞いたインタビューの2回目です。現状を悔しく思うと同時に、危機感すら抱いている事を明かしてくれました。D.J・ニュービル選手や比江島慎選手の胸を借りて、少しでも成長しようと努力を続けています。そして、バスケに真摯(しんし)に向き合う姿勢は作成中の大学の卒業論文にまで現れています。「壁」に立ち向かう22歳の肉声です。(インタビューは11月28日に行いました)

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【次回予定〈65〉遠征リポート 昨季王者広島ドラゴンフライズ戦】

10月29日の個人ワークアウトでシュート練習をする小川選手。左は田中アシスタントコーチ

10月29日の個人ワークアウトでシュート練習をする小川選手。左は田中アシスタントコーチ

「勇太さんのアドバイスで気持ちが楽に」

―バイウイーク(11月中旬から下旬のリーグ戦中断期間)に取り組んだことはありますか

今の自分の課題は、迷っているというかアグレッシブでないところと指摘されています。単純な事に聞こえるのですが、今まで言われた事がなかったので、自分の中ではすごく難しく感じてしまう部分がありました。(田臥)勇太さんやコーチの方からも言われますが、普段からやるべき事を整理して、プレーする時は何も考えずに自由にプレーした方がうまくいきますし、ノビノビやるのが自分の良さだったので、そこを強調して練習してきました。

―要するに考えすぎていたという事ですか

考えすぎていたり、結果に執着していたので、もっと大きく、楽にプレーしようと思いました。

―田臥さんに指摘されたのですか

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1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。