香港カップは怪物ロマンチックウォリアー(セン6、C・シャム)が主役。昨年の秋から今年の安田記念までG1を5連勝し、秋初戦のジョッキークラブCも圧勝した。香港C3連覇濃厚だろう。

 G14勝のリバティアイランド(牝4、中内田)が巻き返しを狙う。昨年牝馬3冠を制し、ジャパンCはイクイノックスの2着、今年のドバイシーマC3着と、世界でもトップクラスの牝馬だ。前走の天皇賞・秋は13着と案外な結果に終わったが、この馬の競馬が出来れば変身していい。

 昨年のダービー馬タスティエーラ(牡4、堀)が復調気配にある。前走の天皇賞・秋はドウデュースが強すぎたが、休み明けでも2着に走った。今回はたたいた上積みも見込める。


◆馬券発売

インターネット投票は即PAT会員およびA―PAT会員が対象で、発売時間は8日午前7時から各競走の発走予定時刻の2分前まで。UMACA投票は各事業所のUMACA発売機にて発売。発売式別は「単勝」「複勝」「馬連」「ワイド」「馬単」「3連複」「3連単」で日本国内独自のオッズ。JRAプラス10の対象競走となる。



◆昨年のVTR

 断然1番人気のロマンチックウォリアーが香港カップを連覇した。4番手から直線で先頭に抜け出すと、ゴール前は大接戦。懸命に踏ん張り、短頭差でG15勝目を手にした。2着がルクセンブルクで、3着が日本のヒシイグアス。プログノーシスは5着に敗れた。



◆シャティン競馬場 芝は1周1899メートル、直線は430メートル、幅員は30・5メートル。2コーナーから3コーナーにかけて緩やかな上り坂があり、3コーナー過ぎからゴールにかけて緩やかな下り坂となっている。走路の断面はアーチ状で3、4コーナーはコース外側がややせり上がったバンク状になっている。野芝に洋芝をオーバーシードしたもので、ドバイのメイダン競馬場とほほ同質。最近は高速化傾向にある。



◆データ

 ※過去5年(19年以降)のデータを参照する。

 ☆調教国 日本馬が優勢で、3勝、2着3回、3着1回。ここ5年続けて馬券圏内に入っている。香港はここ2年続けてロマンチックウォリアーが勝利。

 ☆人気 1番人気馬はここ3年続けて勝利している。対して2番人気馬はここ5年とも馬券圏内がなく、要注意だ。

 ☆年齢 5歳馬が4勝の活躍。3歳馬はここ5年間で馬券に絡んだ例がない。

 ☆クイーンエリザベス2世C優勝馬 クイーンエリザベス2世C優勝馬の同年の香港カップ成績を見ると、19年ウインブライト、21年ラヴズオンリーユー、22、23年年ロマンチックウォリアーが勝利している。(20年の同レース優勝馬は香港カップに出走せず)。