皆様いかがお過ごしでしょうか。長い夏も終わり、空も秋色に変わってきて秋競馬も盛り上がりを見せています。地元・京都競馬場でもG1レースが行われ盛り上がっていますね。今年はこのまま年末まで京都開催があるので、何度参戦できるか今からワクワクしています。

…ん?もう京都開催は始まっているし、何ならもう秋競馬も中盤に差し掛かっていますよ、と思われた読者の皆様、ちょっと聞いてください。

実は京都開催直前から体調を崩しました。はじめは少しせきが出るなと思っていたのですが、横になると発作のようにひどくなるので病院に行ってみると「せきぜんそく」という診断を受けました。無知な私は大人になってから「ぜんそく」という診断を受けるとは思わず(お子さんがなるものだと思っていた)驚きました。周りの方でも「ぜんそく」なんだという話は聞いたことがありましたが、こんなにつらいとは。眠れないまま朝を迎える日も何日かあり、精神的にもまいってしまいました。

実は9月末に5年ぶりに第2の故郷・北海道日高町へ行く予定にもしていたのですが、症状が落ち着かない状態だったので延期にしました。本来ならば今回のコラムにはその「北海道旅行記」を書く予定だったのですが、それも延期となってしまいました。近いうちにリベンジしてコラムに書きたいと思っておりますので、ご期待ください(笑い)。

さて、せきぜんそくで眠られなかったとき、しんどいなんて思いながら頭に浮かんでいたのは「喘鳴(ぜんめい)症」のお馬さんもこんな感じなんやろうか、ということでした。喘鳴症=ノド鳴りのことで、咽頭部を支配する神経がまひして咽頭口が狭くなり呼吸のたびに「ヒュウヒュウ」「ゼイゼイ」と音が出る病気です。競走馬が全力疾走している時にこの症状が出ると、十分な呼吸ができずに競走能力に影響が出ます。ぜんそくとはまた別の病気ではありますが、寝ていても息できひんのに全力疾走していてこんな感じになったらそりゃ脚止まるよな、と考えていました。状況は違いますが、担当していたお馬さんの気持ちがいまさらながら少しは分かった気がした出来事でした。

そんな状況を心配してくれはった親友が「自分も同じ様な状況になったことあるから」といろいろ話を聞いてくれはったり「これをすると少し楽になったよ」と対策を教えてくれはったり。わざわざ相方さんにハチミツを届けてくれはったり。だいぶ弱っていた私の心をいやしてくれはりました。ほんまに(西原)玲奈ちゃん、ありがとう。昔から彼女のそんな優しい心遣いにお世話になりっぱなしでございます。同じ年なのに頼りっぱなしで少し恥ずかしくもありますが(笑い)。

そんな玲奈ちゃんのおかげもあり症状は随分落ち着いてきました。そんな中、いよいよ京都競馬場で行われる秋のG1レース第1弾・秋華賞が行われる前日、産駒の運動会がありました。コラムでもよく書いていますが、私は応援に熱が入るととてつもない声が出るタイプ。それは現役時代から有名なのですが、今でも推し馬さん、推し厩舎さんの応援となると変わらず大声が出てしまいます(迷惑)。

産駒の運動会ならなおのこと。相方さんに心配されましたが、幸いなことに(?)産駒の学年には徒競走競技がありませんでした。残念ではありましたが、競馬場にいる時のように産駒を応援してしまうと産駒に嫌われるだけではなく、園のママ友さんやパパ友さんにひかれてしまう恐れもあるので、あくまでもお上品に応援するように努力はしました(笑い)。

しかし曲がりなりにも20年以上勝負の世界で戦ってきた(大げさ)私としましては競技を見ているとソワソワ(笑い)。年長さんのリレーを見て「そのまま、逃げ切れ」や「おお、差した」とついつい口をついて出てしまうのでした。あくまでもお上品に。ほんまかいな(笑い)。

そんな中、産駒はクラス対抗玉入れがあり、園児たちが競った後に親も参加。勝負事となるとやはり血が騒ぐ私としては産駒に「勝つぞ!」と言いつつ、何十年ぶりの玉入れに挑みました。それほど意気込んでのぞんだにもかかわらず、私は大事なことを忘れていたのです。私は全くの「ノーコン」だということを(笑い)。

そんなこともあり産駒のクラスは負けてしまいました。悔しがる私の横で産駒は「そんなに差がなかったから、いいやん」と言いました。ここで普通のお母様なら「そうやね」とお話を聞くのでしょう(そもそも普通のお母様なら逃げろとか差せとか言わないですが)。しかし私は「お父さんもお母さんもお馬さんも勝利を目指して命がけでお仕事しているから、申し訳ないけどその考えは受け入れられへんねん。勝てなかったとしてもそこに少しでも近づく努力を日々せなあかんねんで」と、まだ理解できずポカーンとしている5歳児に説明するのでした…。改めて書くとひどい母親だ(笑い)。

案の定、相方さんから「そんなもん子供にわかるか!」と突っ込まれましたが(笑い)。産駒の穏やかな性格は私ではなく相方さんに似たんやなと再確認した出来事でした(笑い)。

さて今回はエリザベス女王杯です。せきぜんそくや運動会で大きな声は出せなかったので、エリザベス女王杯も行われる地元・京都競馬場へ行って思い切り推し馬さんや推し厩舎さんの応援をしたいと思います。そのためにまずは体調を万全に整えます。

涼しくなってきましたので皆様もお気を付けください。そして京都競馬場でお会いしましょう。今回はこのあたりで。ごきげんよう。