【日本ハム】根本悠楓、早くも“今季初登板”「結構、走っていた」2・4紅白戦へ準備万全
2・4チーム初実戦へ向けて上々の仕上がりだ。日本ハム根本悠楓投手(21)が22日、千葉・鎌ケ谷の室内練習場で打者相手に投げるライブBPに登板した。異例の早さで実戦形式に登板したのは、2月4日に2軍キャンプ地の沖縄・国頭で予定されている紅白戦での登板を見据えているから。この時期に、自己最速にあと4キロに迫る146キロをマークした2軍スタートの道産子左腕は、アピール準備万全だ。
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早くも“今季初登板”した根本は笑顔で振り返った。「良かった。真っすぐも結構、走っていた。もっと良くなると思う」。星野、山口、浜田の右打者3人を相手にした実戦形式のライブBP。この日の直球の最速は「146。この時期の室内は寒いですし、わりと出ている方」。プロ入り後の最速は150キロということを踏まえれば、仕上がりは極めて順調だ。
変化球はスライダー、フォークで空振りを奪う場面もあった。「この時期なので、ピッチャーの方が(有利)」と打者に実戦勘がないことを差し引いても「思ったより良かった」。3年ぶりに復活予定のワインドアップ、走者がいる設定でのクイックモーションも試しながら、3人と2打席ずつ対戦して安打性の打球はゼロだった。
根本の直球、スライダー、フォークに空振りした高卒2年目の星野は「えぐかった。刺されましたね…手も足も出なかった」と先輩左腕の投球にびっくり。キャンプ1軍スタートが決まっている育成3年目の山口も「(カウント)3-1からフォークが来て空振りした。仕上がっているなと思った」と全体的な精度の高さに舌を巻いた。
仕上がりが早い理由は、キャンプ第1クール最終日に予定されている紅白戦(国頭)での登板を見据えているから。根本は「そこでちゃんと投げられるように、今日(ライブBPが)入ったという感じですね」。春季キャンプは2軍スタートだが、チーム最初の実戦でインパクトを残す準備はできている。【木下大輔】